視力矯正手術、特にレーシックやICLを検討する際、多くの人が直面するのが「どこのクリニックを選べば良いのかわからない」という悩みです。
特に札幌エリアでのクリニック選びにおいては、単純な技術や費用の比較だけでなく、「冬場の通院のしやすさ」という地域特有の切実な問題も考慮しなければなりません。
結論から申し上げますと、札幌でのクリニック選びは、「症例数」「総額費用」「冬の通院対策」の3点を軸に考えることが失敗しないための近道です。
この記事では、医療ライターである私が徹底的な調査を行い、さらに精神科専門医である尾内隆志先生に監修を依頼しました。
手術に対する「恐怖」や「迷い」といった心理的なハードルをどう乗り越えるか、精神医学的な知見も交えながら、札幌で本当に信頼できるクリニックの実力と費用を辛口で比較・解説していきます。
- 札幌駅・大通周辺のおすすめクリニック3選の費用スペックとリアルな評判
- 広告の「安さ」の理由や、追加費用まで含めた「総額」のシミュレーション
- 術後の痛みやリスクに対する不安への、医学的見地からのアドバイス
札幌でレーシックを受けるならここ!おすすめクリニック3選【費用・実績比較】
札幌でレーシック手術に対応している医療機関は、実はそれほど多くありません。
東京や大阪と異なり、選択肢が限られているからこそ、各クリニックの特徴を深く理解し、自分のライフスタイルや予算に合った一院を選ぶことが重要です。
ここでは、札幌エリアで多くの患者さんが検討候補に挙げる主要なクリニックを厳選し、その特徴と費用を徹底比較します。
まずは、主要クリニックのスペックを一目で比較できる表をご覧ください。
▼札幌の主要レーシック・ICLクリニック比較表

| クリニック名 | 最安プラン(両眼・税込) | 再手術保証 | アクセス | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 品川近視クリニック 札幌院 | 75,000円〜(標準) 320,000円(アマリス750Z) | プランにより1年〜10年 | JR札幌駅 南口徒歩5分 (地下直結) | 症例数No.1 メニュー豊富・低価格 無料検査あり |
| 札幌かとう眼科 | 385,000円〜 (プランによる) | 要確認 | 地下鉄東豊線 「新道東駅」徒歩5分 | 先進会眼科提携 眼科専門医執刀 ICLにも強み |
| 札幌せきや眼科 | ICLのみ対応 (約70万円〜) | 要確認 | 地下鉄東西線 「発寒南駅」徒歩5分 | 地域密着 ICL認定医在籍 丁寧な診療 |
※価格は変動する可能性があります。必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
【症例数・コスパ重視】品川近視クリニック 札幌院
札幌でレーシックを検討する際、まず間違いなく候補の筆頭に上がるのが「品川近視クリニック 札幌院」です。
その最大の理由は、圧倒的な「症例実績」と、全国展開のスケールメリットを活かした「コストパフォーマンス」にあります。
品川近視クリニックは、グループ全体で138万症例以上(2025年4月30日現在)という国内最大級の実績を持っており、その経験値は医師の技術向上やトラブル対応のノウハウとして蓄積されています。
多くの人が気にする「安すぎて不安」という点についてですが、これは決して「手抜き」ではありません。
最新の医療機器を大量に導入し、多くの患者さんを受け入れることで、一件あたりの固定費や消耗品コストを下げているという、非常に合理的な企業努力の結果です。
実際に私が無料検査を受けた際も、待合室には多くの患者さんがいましたが、スタッフの連携がスムーズで、流れ作業になりすぎず、かつ効率的に検査が進んでいく印象を受けました。
また、札幌院の立地はJR札幌駅南口から徒歩5分のアスティ45ビル内にあり、地下歩行空間から直結している点も見逃せません。
冬の吹雪の日でも、地下鉄やJRを降りてから一度も外に出ることなくクリニックに到着できるのは、術後のデリケートな目にとって非常に大きなメリットです。
口コミ・評判からの調査メモ
実際の利用者の声を詳細にリサーチすると、特に土日は非常に混雑しており、予約をしていても検査開始まで待ち時間が発生するケースが多いようです。
ただ、待合室にはWi-Fiやウォーターサーバー、雑誌類が充実しており、「環境が整っているため、待ち時間はそれほど苦にならなかった」という声も目立ちます。
また、スタッフの対応については「非常にテキパキしている」「専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれた」と評価する意見が多く、混雑していてもスムーズに案内される体制が整っていることが伺えます。
【医師の技術・信頼重視】札幌かとう眼科(先進会眼科提携)
「大手クリニックの効率的なシステムよりも、顔の見える地元の先生にお願いしたい」という方には、東区にある「札幌かとう眼科」が有力な選択肢となります。
こちらの最大の特徴は、全国的に有名な視力矯正専門クリニックである「先進会眼科」と提携している点です。
これにより、地方の眼科でありながら、首都圏の専門クリニックと同等レベルの最新医療機器やノウハウを導入することに成功しています。
執刀を担当するのは、眼科専門医としての長いキャリアを持つ加藤院長ご本人や、熟練の医師たちです。
「誰に手術されるかわからない」という不安がなく、術前のカウンセリングから術後のアフターケアまで、一貫して責任を持って診てもらえる安心感は、何物にも代えがたい価値があります。
費用面では、大手チェーンと比較するとやや高めの設定になる傾向がありますが、それは「安心料」や「丁寧な個別対応」への対価と捉えるべきでしょう。
また、レーシックだけでなくICL(眼内コンタクトレンズ)にも力を入れており、検査の結果レーシックが適応外だった場合でも、スムーズにICLへの切り替えを提案してもらえます。
アクセスは地下鉄東豊線「新道東駅」から徒歩5分と、札幌中心部からは少し離れますが、駐車場も完備されているため、車での通院を希望する方にはむしろ便利かもしれません。
【ICL特化・地域密着】その他の選択肢(札幌せきや眼科など)
レーシック手術は角膜を削る手術であるため、角膜の厚さが足りない方や、強度の近視・乱視の方は適応外となることがあります。
そうした場合の選択肢として、近年急速に普及しているのがICLです。
西区にある「札幌せきや眼科」などは、レーシック自体は行っていませんが、ICL手術において高い専門性を持つクリニックとして知られています。
地域密着型の総合眼科であるため、視力矯正だけでなく、ドライアイや結膜炎など、目のトラブル全般について長く相談できる「かかりつけ医」を持てるというメリットがあります。
もしあなたが「絶対にレーシック」と決めているわけではなく、「自分に最適な視力矯正方法は何か」を探している段階であれば、こうした地域の眼科で相談してみるのも一つの手です。
ただし、レーシックの取り扱いがないため、検査の結果「レーシックで十分に矯正可能」と分かった場合でも、高額なICLしか選べない、あるいは他院を紹介されることになるという点は留意しておく必要があります。
後悔しない!札幌エリア特有のクリニック選び4つのポイント
札幌でレーシッククリニックを選ぶ際、東京や大阪の情報をそのまま参考にするのは危険です。
なぜなら、北海道には「冬の厳しさ」という特殊な環境要因があるからです。
また、一生に一度の大切な目の手術ですから、後悔しないために押さえておくべきポイントがいくつか存在します。
ここでは、札幌在住の方に向けて、特に重要となる4つの選び方を解説します。
冬の通院リスクを回避する「地下直結・駅チカ」の重要性

レーシックやICLの手術は、手術当日だけで終わりではありません。
一般的には、翌日検診、1週間後検診、1ヶ月後検診、3ヶ月後検診と、術後数ヶ月の間に何度も通院する必要があります。
ここで想像していただきたいのが、真冬の札幌の天候です。
術直後の目は非常にデリケートな状態にあり、乾燥や紫外線、そして風雪から守る必要があります。
手術翌日、保護メガネをかけた状態で、吹雪の中を歩いて通院するのは、身体的にも精神的にも大きな負担となります。
また、路面凍結による転倒リスクも無視できません。
万が一転倒して目に衝撃を与えてしまえば、フラップ(角膜の蓋)のズレなど、深刻なトラブルにつながる可能性があります。
そのため、クリニック選びにおいては「最寄駅から徒歩何分か」だけでなく、「地下通路を通っていけるか」「駐車場が確保されているか」といった、冬の実用的なアクセスを確認することが極めて重要です。
札幌駅直結のアスティ45ビルや、大通駅周辺のビル内にあるクリニックであれば、天候に左右されずに安心して通院を継続できるでしょう。
「表示価格」だけで選ばない!検査代・薬代を含めた総額チェック

ウェブサイトや広告で「レーシック両眼7万円〜」といった激安価格を目にすることがありますが、これを鵜呑みにしてはいけません。
医療費には、手術代金以外にも様々なコストがかかる場合があるからです。
例えば、以下のような費用が含まれているか、別途必要なのかを必ず確認しましょう。
- 適応検査・術前検査費用: 無料のところもあれば、5,000円〜10,000円程度かかるところもあります。
- 術後の定期検診費用: 「術後1年間は無料」など期間が設定されていることが一般的ですが、期限切れ後の検診費も確認が必要です。
- 点眼薬・内服薬代: 術後に使用する目薬や痛み止めが手術費用に含まれているか。
- 合併症治療費: 万が一のトラブル時の処置費用。
特に注意が必要なのが、適応検査の費用です。
いくつかのクリニックを比較検討したい場合、検査が有料のクリニックを複数受診すると、手術を受ける前に数万円の出費となってしまいます。
まずは検査無料の大手クリニックで自分の目の状態を知り、その上で必要であれば有料検査のクリニックを検討するという手順を踏むのが、賢い費用の抑え方と言えるでしょう。
尾内医師 (精神科専門医) のアドバイス
尾内 医師『安かろう悪かろう』という言葉がありますが、医療費において一概にそうとは言えません。
しかし、金銭的な不安や不信感は大きな精神的ストレスとなり、治療への満足度を下げる要因になります。
広告のインパクトだけに流されず、契約前に『総額でいくらになるのか』『追加料金の可能性はあるか』を冷静に確認してください。
不明瞭な点を残したまま手術を受けることは、メンタルヘルスの観点からもお勧めできません。
執刀医の経歴と「万が一」の保証体制
レーシック手術は、コンピューター制御されたレーザーで行うため、医師の腕による差が出にくいと言われることがあります。
しかし、角膜の切開やフラップの作成、術中の予期せぬ事態への対応など、やはり医師の経験と技術が問われる場面は多々あります。
クリニックを選ぶ際は、執刀医が「日本眼科学会認定専門医」の資格を持っているかを確認しましょう。
これは眼科医としての基本的な知識と技術を持っていることの証明になります。
また、大手クリニックの場合、アルバイトの非常勤医師が執刀することもありますが、できれば常勤の医師、あるいは院長クラスの医師が執刀してくれるプランや指名制度があるかどうかもチェックポイントです。
さらに重要なのが、術後の「再手術保証」です。
近視の戻りや、過矯正・低矯正などで見え方に不満が残った場合、一定期間内であれば無料で再手術を受けられる保証制度を設けているクリニックがほとんどです。
しかし、その保証期間は「1年」から「永年」まで様々です。
また、「角膜の残存厚が十分にある場合」などの条件が付いていることが一般的ですので、契約書の内容をしっかりと読み込んでおく必要があります。
ネットの「評判・口コミ」の正しい見方
Googleマップや口コミサイトには、クリニックに関する様々な評価が書き込まれています。
これらは貴重な情報源ですが、すべてを鵜呑みにするのは危険です。
特に、極端に良い評価ばかりが並んでいる場合や、逆に感情的で具体的な内容に欠ける悪い評価については、少し引いた目線で見る必要があります。
口コミを見る際のポイントは、「具体的な体験談」が書かれているかどうかです。
「スタッフの対応が悪かった」という一言だけでなく、「検査の待ち時間が〇分あり、その間の案内がなかった」「質問に対して医師が目を合わせずに回答した」など、状況が具体的に描写されている口コミは、信憑性が高いと言えます。
また、レーシック手術の結果(見え方)に関する口コミは、個人の角膜の状態や元々の期待値によって大きく左右されるため、参考程度に留めておくのが無難です。
むしろ、「予約の取りやすさ」「院内の清潔感」「強引な勧誘の有無」といった、運営体制に関する口コミの方が、実際に通院する上では役立つ情報となります。
尾内医師のアドバイス



現代社会において、口コミ情報は判断材料の一つとして有用ですが、それに過度に振り回されてしまうと、不安が増幅し、適切な判断ができなくなることがあります。
医療情報の読み解き方として大切なのは、ネット上の『顔の見えない誰か』の意見よりも、実際に診察室で医師と対話し、自分自身が感じた『信頼感』を大切にすることです。
不安な情報は医師に直接ぶつけてみてください。
その時の医師の対応こそが、最も信頼できる情報となるはずです。
レーシック手術の費用相場とプランの違い
「レーシック」と一口に言っても、実は使用する機器や術式によって、いくつかのプランに分かれています。
そして、そのプランによって費用も大きく異なります。
ここでは、札幌エリアにおけるレーシックの費用相場と、高いプランと安いプランの具体的な違いについて解説します。
札幌の費用相場は20万〜40万円(ICLは60万円〜)
まず、札幌における視力矯正手術のざっくりとした費用相場を頭に入れておきましょう。
- 標準的なレーシック: 20万円 〜 30万円
- 高機能レーシック(最新機器使用): 30万円 〜 40万円
- ICL(眼内コンタクトレンズ): 60万円 〜 80万円
このように、レーシックと比較してICLは倍近い費用がかかるのが一般的です。
予算を重視するのであればレーシックに軍配が上がりますが、角膜を削りたくないという希望がある場合は、予算を上げてICLを検討することになります。
支払い方法については、多くのクリニックで現金のほか、クレジットカード、医療ローン(分割払い)に対応しています。
特に医療ローンを利用すれば、月々数千円からの支払いで手術を受けることが可能になるため、まとまった資金がない若手のビジネスパーソンでも検討しやすくなっています。
また、レーシックやICLは公的医療保険の対象外(自由診療)ですが、確定申告の「医療費控除」の対象にはなります。
年間の医療費が10万円を超えた場合、所得税の一部が還付される制度ですので、手術を受けた翌年は忘れずに申告を行うことで、実質的な費用を数万円程度抑えることができます。
安いプランと高いプランは何が違う?(機器・切削量・見え方の質)
クリニックの料金表を見ると、「スタンダードプラン 7万円」「プレミアムプラン 30万円」のように、大きな価格差があることに気づくでしょう。
「安いプランだと失敗するの?」と不安になるかもしれませんが、基本的には安全性が担保された術式です。
では、何が違うのかというと、主に以下の3点です。
- 使用する機器の世代と性能:
安いプランでは一世代前の機器を使用するのに対し、高いプランでは最新鋭のレーザー機器を使用します。
最新機器は照射の精度が高く、角膜を削る量を最小限に抑えたり、手術時間を短縮したりすることができます。 - 見え方の「質」と夜間の見え方:
高額なプラン(例:アマリスZレーシックなど)では、個人の角膜の微細な歪み(高次収差)まで解析して矯正を行います。
これにより、単に視力が1.5になるだけでなく、「くっきりとした鮮明な見え方」を実現しやすくなります。
特に、夜間の光のにじみ(ハロ・グレア)を軽減する効果が期待できるため、夜間の運転が多い方には高機能プランが推奨されます。 - 保証期間の長さ:
一般的に、高額なプランほど再手術の保証期間が長く設定されています(例:3年〜10年)。
安いプランでは保証期間が短い(例:1年)場合があり、長期的な安心感に差が出ます。
尾内医師のアドバイス



最新機器であるほど性能が良いのは事実ですが、必ずしも全ての人に最高額のプランが必要とは限りません。
例えば、デスクワークが中心で夜間の運転をしないのであれば、標準的なプランでも十分な満足度が得られることもあります。
重要なのは『最新だから』という理由だけで選ぶのではなく、自分のライフスタイルや目の使い方を医師に伝え、最適なプランを提案してもらうことです。
自分の生活に合った選択をすることが、結果的にコストパフォーマンスを高めることにつながります。
手術への「恐怖」と「リスク」を解消するQ&A
レーシック手術を検討する際、誰もが抱くのが「手術が怖い」「失敗したらどうしよう」という不安です。
目の手術である以上、リスクがゼロということはあり得ません。
しかし、正しい知識を持つことで、漠然とした恐怖を具体的な「管理すべきリスク」へと変えることができます。
ここでは、多くの患者さんが抱く疑問や不安に対し、医学的な事実と監修医の視点を交えて回答します。
手術中に目は動かない?痛みはある?
点眼麻酔により痛みはほとんど感じません。また、目が動いてもレーザーが追尾・停止します。
手術中は、点眼薬による局所麻酔を行います。
意識ははっきりしていますが、目の感覚はほとんどなくなるため、器具で触れられる感覚はあっても、鋭い痛みを感じることはまずありません。
「手術中に目が動いてしまったらどうしよう」という不安もよく聞かれますが、最新のレーザー機器には「アイトラッカー」という高性能な追尾機能が搭載されています。
眼球の微細な動きに合わせてレーザーの照射位置を自動調整し、万が一大きく動いた場合には瞬時に照射を停止する安全装置が働きます。
また、手術中は「開瞼器(かいけんき)」という器具でまぶたを固定するため、瞬きをしてしまう心配もありません。
尾内医師のアドバイス



目に器具が迫ってくる状況に対して恐怖を感じるのは、生物として極めて正常な防衛本能です。
手術中の緊張を和らげるには、意識的な『呼吸』が有効です。
緊張すると呼吸が浅くなりがちですが、深くゆっくりとした呼吸を心がけることで、自律神経のバランスが整い、パニックを防ぐことができます。
不安が強い場合は、事前に医師や看護師に伝えておくだけでも、心理的な安心感が違いますよ。
術後に視力が戻ってしまうことはある?(近視の戻り)
まれに近視が戻ることがありますが、多くの場合は再手術で対応可能です。
レーシック手術を受けた後、数ヶ月から数年経過して再び視力が低下することを「近視の戻り(リグレッション)」と呼びます。
これは、削った角膜が治癒過程で再生しようとしたり、眼球の長さ(眼軸長)が伸びたりすることによって起こります。
特に、手術前の近視度が強かった人や、若年層で近視の進行が止まっていない時期に手術を受けた場合に起こりやすいとされています。
万が一戻ってしまった場合でも、角膜の厚さに余裕があれば、追加のレーザー照射(再手術)によって視力を回復させることができます。
多くのクリニックで再手術の保証期間が設けられているのは、このためです。
ただし、角膜が薄い場合などは再手術ができないこともあるため、術前の検査でリスクについてしっかりと説明を受けておくことが大切です。
「失敗」等のネガティブな噂は本当か?
過去の感染症事例などで悪いイメージがありますが、現在はガイドラインが整備され安全性は向上しています。
レーシックと聞くと、2000年代後半に発生した集団感染事件(銀座眼科事件)を思い出し、不安になる方がいるかもしれません。
あの事件は、基本的な衛生管理を怠ったずさんなクリニックによる特異な事例であり、適切な管理を行っている通常の医療機関ではまず起こり得ないことです。
現在では、日本眼科学会による厳しいガイドラインが策定され、使用する器具の滅菌徹底や、手術室の環境管理が標準化されています。
「失敗」の定義は難しいですが、失明するような重大な事故は、世界的に見ても極めて稀です。
一方で、術後のドライアイや、夜間の光がにじむ「ハロ・グレア現象」は、合併症として一定の確率で発生します。
これらは時間の経過とともに改善することがほとんどですが、完全に消失しない場合もあります。
これを「失敗」と捉えるか、「手術に伴う副作用」と捉えるかは、事前の説明と理解の深さによるところが大きいでしょう。
尾内医師のアドバイス



医療に100%の安全はありませんが、過度にリスクを恐れてQOL(生活の質)を向上させる機会を逃すのもまた、一つの損失かもしれません。
術後の見え方の変化に対して、人間の脳には『順応』する能力があります。
例えば、多少のハロ・グレアがあっても、数ヶ月生活するうちに脳がそれを処理し、気にならなくなっていくことが多々あります。
重要なのは、メリットとデメリットを天秤にかけ、自分自身で納得して決断することです。
納得して受けた治療であれば、術後の経過に対しても前向きに向き合うことができ、結果としての満足度も高まる傾向にあります。
レーシックかICLか?あなたに向いているのはどっち?


ここまでレーシックを中心に解説してきましたが、最近ではICL(眼内コンタクトレンズ)という選択肢も有力になってきています。
「結局、自分にはどっちが良いの?」と迷っている方のために、両者の特徴を整理し、どのような人にどちらが向いているかを解説します。
まずは、以下の判定チェックリストで簡易的に自己診断をしてみましょう。
▼レーシック vs ICL 判定チェックリスト
| 項目 | レーシックが向いている人 | ICLが向いている人 |
|---|---|---|
| 近視の度数 | 軽度 〜 中等度 (-6D以下) | 強度近視 (-6D以上)・乱視が強い |
| 角膜の厚さ | 標準以上 | 薄い・削るのが不安 |
| 費用予算 | 20万 〜 40万円程度 | 60万 〜 80万円程度 |
| 可逆性 | 元に戻せなくて良い (角膜は再生しない) | 万が一の時は元に戻したい (レンズを取り出せる) |
| ドライアイ | あまり気にならない | 元々ドライアイ気味 |
| 職業・趣味 | 一般的なスポーツならOK (※激しい接触競技は要注意) | 一般的なスポーツならOK (※激しい接触競技は要注意) |
レーシックが向いている人(コスパ重視・中等度近視)
レーシックの最大の魅力は、やはり「コストパフォーマンス」と「手軽さ」です。
ICLの半額以下の費用で、裸眼生活を手に入れることができます。
近視の度数がそれほど強くなく(-6D未満程度)、角膜の厚さが十分にある方であれば、レーシックで十分に良好な視力を得られる可能性が高いです。
また、角膜の表面近くを手術するため、眼内炎などの重篤な感染症リスクはICLよりもさらに低いとされています。
ネット上では「ボクサーならレーシックよりICLが良い」等の情報を見かけますが、注意が必要です。
レーシックは衝撃でフラップ(蓋)がずれるリスクが一生残りますし、ICLも激しい打撃でレンズが眼内でずれたり、水晶体を傷つけたりするリスクがあります。
顔面に強い衝撃を受けるアスリートの場合、レーシックのように角膜にフラップ(蓋)を作らず、またICLのように眼内にレンズも入れない、「PRK」や「LASEK」といった表面照射の手術が、外部からの衝撃に対しては最も安全な選択肢とされるケースが多いです。
安易に決めず、必ず医師に競技歴を伝えて相談してください。
ICLが向いている人(強度近視・角膜が薄い・可逆性重視)
ICLは、角膜を削らずに小さなレンズを目の中にインプラントする手術です。
そのため、角膜が薄くてレーシックが受けられない人や、角膜を削る量が極端に多くなってしまう強度近視の人にとっては、唯一無二の救世主となります。
ICLの最大の特徴は「可逆性(元に戻せること)」です。
万が一、見え方に不具合があったり、将来的に白内障手術が必要になったりした場合には、レンズを取り出して元の状態に戻すことができます。
「角膜を削ってしまったら取り返しがつかない」という心理的なハードルが高い方にとって、この安心感は費用差を埋めるに余りあるメリットと言えるでしょう。
また、光学的に優れたレンズを目の中に入れるため、レーシックに比べて「見え方の質」が高く、コントラストがはっきりするとも言われています。
ドライアイの原因となる角膜の神経を切断しないため、術後のドライアイ症状が少ないのも大きな利点です。
まとめ:まずは「適応検査」で自分の目の状態を知ろう
札幌でのレーシック選びについて、費用、評判、冬の通院事情など、多角的な視点から解説してきました。
最後に改めて、今回の記事の要点を整理します。
以下の「札幌のレーシック選び 最終確認チェックリスト」を使って、あなたの候補クリニックをチェックしてみてください。


- [ ] 冬のアクセス: 最寄駅から地下直結、または徒歩数分以内か?(雪道対策)
- [ ] 総額費用: 検査代、薬代、定期検診代を含めた総額を把握しているか?
- [ ] 実績と医師: 執刀医は眼科専門医か?クリニックの症例実績は十分か?
- [ ] 再手術保証: 万が一視力が戻った場合の再手術保証期間と条件は明確か?
- [ ] 納得感: カウンセリングでリスクについて十分な説明を受け、納得できたか?
ネット上で情報を集めることは大切ですが、それだけではあなたの目が「レーシックに適合しているか」「ICLの方が良いのか」という根本的な答えは出ません。
角膜の厚さや形状は指紋のように一人ひとり異なり、実際に専用の機器で測定してみないことには、何も始まらないのです。
幸いなことに、品川近視クリニックなどの大手では、適応検査を無料で実施しています。
まずは気軽に検査を受け、自分の目のデータを正確に把握することから始めてみてはいかがでしょうか。
プロのアドバイスを受けることで、長年のコンタクトレンズ生活から解放される未来が、ぐっと現実に近づくはずです。
尾内医師のアドバイス



手術を受けるという決断は、人生の中でも大きなイベントの一つです。
不安を感じるのは当然のことですが、その不安を解消するために最も有効なのは『正しい情報を得て、自分で納得して決めること』です。
医師任せにするのではなく、あなた自身が主体となって治療に関わることで、術後の生活はより豊かで満足のいくものになるでしょう。
あなたの新しい視界が、素晴らしいものになることを願っています。

