【医師監修】札幌のレーシック費用相場!安さの理由と失敗しない眼科選び
【医師監修】札幌のレーシック費用相場!安さの理由と失敗しない眼科選び

【医師監修】札幌のレーシック費用相場!安さの理由と失敗しない眼科選び

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この記事の監修者
尾内 隆志 (おない たかし) Takashi Onai, M.D.
  • 資格:公益社団法人 日本精神神経学会 精神科専門医
  • 所属・役職:医療法人社団青雲会 北野台病院 理事長
  • 専門分野:臨床精神科医学一般、EDに伴う心理的側面
  • 医籍登録:医師免許取得:平成12年5月(医籍登録番号:409881)
学歴・職歴(要点を表示)
【学歴】
郁文館高等学校(平成3年4月〜平成6年3月)
聖マリアンナ医科大学 医学部医学科(平成6年4月〜平成12年3月)

【職歴】
東京大学医学部附属病院 精神神経科(平成12年4月〜平成13年5月)
針生ヶ丘病院 精神科(平成13年6月〜平成15年5月)
初石病院 精神科(平成15年6月〜平成17年5月)
手賀沼病院 精神科(平成17年6月〜平成18年12月)

理事長/院長よりご挨拶:
昭和32年の開院以来、地域の皆様に支えられ半世紀をこえる歴史を重ねてまいりました。社会や生活スタイルの変化に伴い精神医療も大きく変化しています。私たちは優しく開かれた医療をめざし、地域に根ざした活動を推進し、患者様・ご家族に安心いただけるホスピタルづくりに尽力してまいります。

札幌でレーシック手術を検討し始めると、真っ先に目に入るのが「6万円台〜」という驚くほど安い広告ではないでしょうか。

コンタクトレンズ代が年間3〜4万円かかるとすれば、たった2年で元が取れてしまう計算になります。

しかし、いざ詳しく調べてみると「トータルで30万円かかった」「安いプランは受けられなかった」という口コミも見つかり、一体何を信じればいいのか分からなくなってしまいます。

特に、大切な「目」の手術ですから、安さだけで選んで失敗することは絶対に避けなければなりません。

結論から申し上げますと、札幌エリアでもレーシックの最安値表記(6万円台〜)は確認できますが、これは適用条件が限られるケースがあります(※税別表記の場合もあります)。

そのため、実際の見積もりでは20万円前後〜30万円台のプランが提示されることも多く、予算は広告の最安値ではなく見積もり総額で考えることが重要です。

広告の最安値プランだけで手術を受けられるケースは極めて稀であり、そこには角膜の厚さや度数といった医学的な条件が大きく関わっています。

この記事では、医療ライターである筆者が札幌市内の主要クリニックを徹底調査し、広告には書かれていない「費用のカラクリ」や「モニター制度の実態」を包み隠さず解説します。

さらに、今回は精神科専門医である尾内隆志医師に監修いただき、手術への「恐怖心」や「不安」をどのように整理し、納得して決断すべきかというメンタル面でのアドバイスも頂きました。

この記事を読むことで、以下の3点が明確になります。

  • 札幌市内主要クリニック(大手・地元)の実質総額とモニター条件の全貌
  • 「なぜ安い?危険ではない?」格安レーシックの仕組みと機械の世代差
  • 精神科専門医監修:手術への「恐怖」を乗り越え、納得して決断するためのチェックリスト

もやもやとした不安を解消し、クリアな視界を手に入れるための第一歩を、ここから踏み出しましょう。


目次

札幌のレーシック費用相場|広告の「6万円台」は本当に受けられる?

札幌レーシック費用の広告価格と現実の比較グラフ。広告の6万円台は適用条件があり、多くの人は20~30万円のプランを選んでいることを示す。

まず、皆さんが最も気になっている「お金」の話から始めましょう。

札幌の街中やネット広告でよく見かける「レーシック〇万円〜」という表記。

あれは嘘ではありませんが、すべての人に当てはまる真実でもありません。

札幌エリアでも、広告で見かける7〜10万円台のプランと、検査後に提案されやすい20万円前後〜30万円台(場合によってはそれ以上)のプランとで、価格差が生じることがあります。

ただし、費用は術式・機器・適応条件・保証範囲・検査や薬代の扱いによって変動するため、最終的には各院の見積もりで確認が必要です。

この価格差がなぜ生まれるのか、そして実際に私たちが支払うことになる金額はいくらなのか、詳しく見ていきましょう。

【現実】札幌での見積もりは「20万円前後〜30万円台」になることもある

広告の最安値プランには適用条件があるため、検査結果や希望条件によっては20万円前後〜30万円台のプランが提示されることがあります。

予算は最安値ありきではなく見積もり総額で想定しておくと安心です。

なぜなら、最安値プランには非常に厳しい適用条件があり、多くの人はその条件をクリアできないか、あるいは医師の説明を聞いた上で、より質の高い上位プランを自ら選択するからです。

実際には、当初は最安値プランを想定して受診しても、検査結果やリスク説明を踏まえて、より上位のプランが提案される/選択肢として提示されることがあります。

これは意図的な「価格の吊り上げ」ではなく、角膜の厚さや度数といった医学的な適応条件に基づいた、安全確保のための必須判断です。

決して不当な高額請求(ぼったくり)ではなく、ご自身の目の安全を最優先に考えた結果の「適正な選択」であると言えます。

また、術後の検診代や薬代が別途かかるクリニックとかからないクリニックがあり、見た目の手術費用だけで判断すると、トータルの出費が逆転することもあります。

したがって、「最低価格」ではなく「平均的な支払い総額」で予算を組むことが、後悔しないための第一歩です。

6万円台の格安プランが適用される条件とは?(角膜の厚さと度数の壁)

では、広告にある6万円台や7万円台のプランは、一体誰が受けられるのでしょうか。

実は、この格安プランで使用される術式や機器は、一世代前のスタンダードなものであることが多いのです。

具体的には、角膜のフタ(フラップ)を作成する際に、レーザーではなく「マイクロケラトーム」という電動のカンナのような刃物を使用するケースがあります。

もちろん、これも認可された安全な医療機器ではありますが、現在主流のフェムトセカンドレーザーを用いた術式と比較して、マイクロケラトームはフラップ作成の方式が異なり精度や見え方(特に夜間の見え方など)に関する説明がなされることがあります。

どの方式が適するかは、検査結果と希望条件を踏まえて医師と相談することが重要です。

さらに重要なのが「角膜を削る量」です。

角膜を削る量(切除量)は、近視・乱視の度数、角膜厚、照射設計(オーダーメイドの有無等)によって変わります。

検査の結果、安全に残せる角膜厚(残余実質厚など)の観点から、最安値プランでは適応にならない(または別プランが推奨される)ことがあります。

そのため、もともと角膜が薄い人や、強度の近視でたくさん削る必要がある人は、安全上の理由から「このプランは適応できません」と断られてしまうのです。

つまり、格安プランを受けられるのは、「近視が軽度で、かつ角膜に十分な厚みがある人」に限られるケースが多いというのが実情です。

角膜の厚さとレーシックプランの適応を示す目の断面図イラスト。角膜が厚い場合は格安プランが適応となるが、角膜が薄い場合は安全のために上位プランが推奨される仕組みを解説。

地元個人眼科と大手クリニックで料金に差が出る理由

札幌には、全国展開している大手クリニックと、地域に根差した個人の眼科クリニックの両方があります。

比較してみると、大手クリニックの方が圧倒的に安い価格設定になっていることに気づくはずです。

これには明確な理由があります。

大手クリニックは、全国規模で集客を行い、膨大な数の手術をこなすことで、機器の導入コストや消耗品コストを大幅に下げています。

いわゆる「薄利多売」のモデルが成立しているため、価格を抑えることが可能です。

一方、地元の個人眼科は、手術件数こそ大手には及びませんが、一人の患者さんにじっくりと時間をかけ、院長自らが執筆から術後ケアまで一貫して担当するというスタイルをとっています。

そのため、人件費や時間的コストがかかり、料金は高めに設定されていますが、その分「いつもの先生に診てもらえる」という安心感が価格に含まれていると言えます。

どちらが良い悪いではなく、価格の裏にある「仕組み」を理解した上で選ぶことが大切です。

注意:検査に行ったら予算オーバー?よくある実例

実際に、広告の「7万円台」という数字を見て、札幌市内の大手クリニックへ適応検査に行った方の多くが、予想外の見積もりに驚くケースがあります。

例えば、視力が0.05程度で乱視が含まれる場合、カウンセラーから提示される見積もりが「約28万円」となることは珍しくありません。

その理由は、「角膜の厚さと乱視の度合いを考慮すると、最安値のプランでは角膜を削りすぎてしまうリスクがあるため、より精度の高い上位プランが医学的に適応となるから」です。

一見すると「釣り広告ではないか?」と不信感を抱きがちですが、角膜の断面図などのデータに基づいた論理的な説明であり、目の安全を守るためには必要なコストであるケースが大半です。

広告価格はあくまで「条件が揃った場合の最低価格」です。「自分の目に合ったプランは検査してみないと分からない」という前提で、予算には余裕を持って検査に臨むことが重要です。


【専門医監修】「安さ」だけで選ぶのは危険?料金差を生む「3つの医療的要因」

費用については理解できましたが、やはり「少しでも安く済ませたい」と思うのが人情です。

しかし、安さを追求するあまり、取り返しのつかないリスクを背負うことになっては本末転倒です。

ここでは、料金の違いが具体的にどのような「医療の質」の違いに直結しているのか、専門的な視点から掘り下げてみます。

このセクションは、精神科専門医であり、医療経営の視点もお持ちの尾内隆志医師に監修いただきました。

尾内医師のアドバイス

尾内 医師

医療においてコストダウンには必ず理由があります。
安いからといって直ちに危険というわけではありませんが、そこには機器の世代の違いや、人件費の削減、アフターケアの範囲の違いなどが反映されています。
重要なのは、ご自身が『何を優先し、何を妥協できるのか』を理解することです。
リスクや条件を理解せずに価格だけで選ぶことは、術後に『こんなはずじゃなかった』という後悔を生み、それが大きな精神的ストレスに繋がることもあります。
納得感を持って選択することが、心の健康のためにも非常に重要です。

レーザー機器の世代差(iLASIK vs 旧型)と術後の見え方

レーシックの価格差を生む最大の要因は、使用するレーザー機器の「世代」と「性能」です。

最新の機器(例えばiLASIKなどで使用されるもの)は、個々の目の細かい歪み(高次収差)まで解析し、オーダーメイドで照射を行う機能が搭載されています。

これにより、単に視力が1.2や1.5になるだけでなく、夜間の光の滲み(ハロー・グレア)を抑えたり、コントラストがはっきりした「質の高い見え方」を実現しやすくなります。

一方、安価なプランで使用される旧型の機器は、平均的な眼球モデルに基づいて矯正を行うものが多く、視力は回復しても、見え方の質という点では最新機器に劣る可能性があります。

「とにかく日中の視力が出ればいい」という方には旧型でも十分かもしれませんが、「夜間の運転をする」「仕事で細かい作業をする」という方は、機器のスペックにも注目すべきです。

レーシックにおける旧型機器(マイクロケラトーム)と最新機器(フェムトセカンドレーザー)の比較イラスト。フラップ作成方法と照射精度の違いにより、最新機器の方がクリアな見え方を実現できることを説明。

「感染症対策」と「クリーンルーム」維持費のコスト

目に見えない部分ですが、手術室の環境維持にも多額のコストがかかっています。

レーシックは角膜の手術ですので、感染症は何としても防がなければなりません。

信頼できるクリニックでは、手術室を「クリーンルーム(無菌室)」に近い状態に保つため、高性能な空調システムを導入し、徹底した滅菌管理を行っています。

また、手術で使用する消耗品(メスやカバーなど)を、コスト削減のために使い回すことなく、患者さんごとに全て新品に交換しているかどうかも重要です。

料金比較では、手術室環境(衛生管理)や消耗品の運用、術後フォロー体制など、価格表に出にくい項目も確認しておくと安心です。

疑問があれば、カウンセリング時に具体的に質問して説明を受けるのが確実です。

執刀医の熟練度:アルバイト医師か、常駐の専門医か

執刀する医師の技術料も、価格に大きく反映されます。

眼科専門医の資格を持ち、何千症例もの経験を持つベテラン医師が執刀する場合と、経験の浅い医師や非常勤の医師が執刀する場合とでは、費用や安心感に大きな差が出ます。 

トラブル時の対応力(責任の所在)にも関わりますので、医師紹介ページやカウンセリングで確認しておきましょう。

レーシックは機械が自動で行う部分が多い手術ですが、フラップの作成や位置合わせ、予期せぬトラブルへの対応などは、医師の技量に左右されます。

万が一のトラブルが起きた際、執刀医が責任を持って対応してくれる「常駐の医師」であるかどうかも、クリニック選びの重要なポイントです。

安さの裏に、医師の「質」や「責任の所在」の違いがないか、ホームページの医師紹介欄などでしっかり確認しましょう。


札幌で利用できる「レーシックモニター制度」の条件と割引率

「定価は高いけれど、モニターになれば安くなるのでは?」と考える方も多いでしょう。

実際、札幌のクリニックでもモニター制度を導入しているところがあります。

しかし、モニターといっても「ただ安くなる」わけではなく、それなりの「対価」を求められます。

ここでは、モニターの実態と、その条件について詳しく解説します。

クリニック別モニター条件一覧(顔出し・SNS投稿・アンケート)

モニターの条件は、割引額の大きさに比例して厳しくなるのが一般的です。

大きく分けて、以下の3つのレベルがあります。

レベル1:アンケート回答・匿名口コミ(割引額:小)

院内でのアンケート記入や、指定の口コミサイトへの投稿を行うもの。

顔出しや実名の公表は不要で、数千円〜1万円程度の割引や、ギフト券のプレゼントなどが一般的です。

レベル2:SNS投稿・部分顔出し(割引額:中)

自身のSNS(InstagramやXなど)で手術の体験談を投稿したり、クリニックのHPに目元の写真や体験談が掲載されるもの。

数万円単位の割引が適用されることが多いですが、フォロワー数の条件がある場合もあります。

レベル3:全顔出し・インタビュー動画(割引額:大)

ホームページや広告に、顔写真や実名、インタビュー動画が掲載されるもの。

プライバシーを完全に切り売りすることになりますが、最大で実質無料や、半額以下といった大幅な割引が受けられる可能性があります。

ただし、札幌でここまで大規模なモニター募集を常時行っているクリニックは少なく、時期や募集人数が限られていることがほとんどです。

モニター利用時の注意点:謝礼か割引か?

モニター制度を利用する際に注意したいのが、「手術費用の割引」なのか、それとも「術後の謝礼(キャッシュバック)」なのかという点です。

割引であれば支払額そのものが減りますが、謝礼の場合は一度全額を支払う必要があります。

また、モニターとしてのタスク(SNS投稿〇回など)を完了しないと謝礼が支払われないというトラブルも稀にあります。

契約書にサインする前に、「何をすれば」「いつ」「どのような形で」還元されるのかを、書面で確認することが重要です。

実は「紹介制度」の方がお得?クーポンと併用の可否

実は、面倒なモニターに応募するよりも、もっと手軽で確実な割引方法があります。

それが「紹介制度」です。

既にそのクリニックで手術を受けた人から紹介チケットや紹介コードをもらうことで、数万円(2〜5万円程度)の割引が適用されるケースが多くあります。

大手クリニックでは特にこの制度が充実しており、SNS上で紹介クーポンを配布している元患者さんも見かけます。

モニターのような顔出しのリスクもなく、誰でも利用できるため、まずは周囲にレーシック経験者がいないか探してみることを強くおすすめします。

また、期間限定のキャンペーンやクーポンと、紹介割引やモニター割引が併用できるかどうかも、予約時の電話やカウンセリングで必ず確認しておきましょう。

▼札幌主要クリニック モニター条件&割引額比較表

スクロールできます
クリニック名モニター/割引制度条件・内容割引額目安備考
品川近視クリニック 札幌院紹介制度会員からの紹介数千円〜5万円プランにより変動。SNS等でも入手可。
札幌かとう眼科記載なし基本的に定価診療公正な医療提供のため割引なしの傾向。

※情報は執筆時点(2025年)のものです。最新のキャンペーンは各公式サイトをご確認ください。


札幌のおすすめレーシック眼科2選!費用と特徴を徹底比較

それでは、実際に札幌でレーシックを受けるならどこが良いのでしょうか。

それぞれのクリニックには一長一短があります。

「価格」「実績」「安心感」など、あなたが何を重視するかによって最適なクリニックは変わります。

ここでは、札幌市内の主要な2つの選択肢について、メリットだけでなくデメリットも含めて公平に比較します。

【価格・症例数重視】品川近視クリニック 札幌院

全国展開する最大手であり、札幌でも圧倒的な知名度と症例数を誇ります。

特徴:

スケールメリットを活かした低価格設定が最大の魅力です。

最安値プランだけでなく、最高級の機器を使用したプランでも、他院と比較してリーズナブルな価格で提供されています。

また、症例数が非常に多いため、医師やスタッフが様々なケースに慣れており、検査や手術の手際が良いのも特徴です。

注意点:

非常に人気があるため、常に混雑しています。

検査や診察の待ち時間が長くなる傾向があり、流れ作業のように感じてしまう人もいるかもしれません。

また、広告の最安値プランを希望して行っても、前述の通り上位プランを提案されることが多い点は理解しておく必要があります。

【地域密着・信頼】札幌かとう眼科

大通エリアにある、地域密着型の眼科専門クリニックです。

特徴:

何よりの強みは「顔の見える医療」です。

院長先生が責任を持って執刀し、術後の経過観察まで一貫して診てくれます。

商業的な色彩が薄く、医療としての安全性を最優先にした、真面目で誠実な説明が受けられます。

「大手はなんとなく怖い」「医師としっかり対話したい」という方に最適です。

注意点:

料金体系はシンプルですが、大手のような大幅な割引やキャンペーンは期待できません。

また、日曜・祝日が休診の場合があるため、仕事の休みが不定期な方は通院スケジュールを確認する必要があります。

▼札幌レーシック眼科 スペック比較表

スクロールできます
クリニック名最安値プラン目安主力プラン目安保証期間特徴
品川近視クリニック7.5万円〜20〜30万円1〜10年症例数No.1、プラン豊富、混雑傾向
札幌かとう眼科38.5万円(両眼)38.5万円要確認院長執刀、地域密着、適正価格

※価格は税込み表記の目安です。変動する可能性があるため公式サイトでご確認ください。


見落としがちな「隠れコスト」と「保証」の落とし穴

クリニックのホームページに大きく書かれている料金は、あくまで「手術代」のみである場合があります。

いざ契約しようとしたら、「検査代」「薬代」「登録料」など、思わぬ追加費用が発生して予算オーバーになってしまった……というトラブルは後を絶ちません。

契約書にハンコを押す前に、必ず確認すべき「隠れコスト」と「保証」について解説します。

尾内医師のアドバイス

尾内 医師

手術直前になって追加費用を知らされると、『ここまで来たのだから』と断りきれずに承諾してしまう心理(サンクコスト効果)が働いてしまいます。
自分の意思で冷静に判断するためには、事前に『これ以上のお金はかからない』という確約を得ておくことが大切です。
契約前の『心理的安全性』を確保することは、安心して手術を受けるためのメンタルヘルスケアの一環とも言えます。

適応検査代・薬代・保護メガネ代は含まれているか?

まず確認すべきは、手術前の「適応検査代」です。

多くの大手クリニックでは無料ですが、一般の眼科では5,000円〜1万円程度の検査料がかかる場合があります。

また、術後に使用する目薬(抗生物質や炎症止めなど)や、目を保護するためのサングラス(保護メガネ)代が、手術費用に含まれているかどうかも重要です。

「手術代は安かったけれど、術後の検診に行くたびに薬代と再診料で数千円取られた」というケースもあります。

特に、術後1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年と続く定期検診の費用が「無料」なのか「有料」なのかは、トータルコストに大きく影響します。

「保証期間」の罠:視力が戻った場合の再手術は有料?無料?

レーシックを受ければ一生視力が変わらないかというと、残念ながらそうではありません。

近視の戻りが起きて、再び視力が低下してしまう可能性もゼロではありません。

その際に重要になるのが「再手術の保証」です。

多くのクリニックでは「3年保証」や「10年保証」などを謳っていますが、その内容をよく読む必要があります。

「保証期間内なら何度でも無料」なのか、「1回目は無料だが2回目からは有料」なのか、あるいは「薬代や検査代は別途かかる」のか。

また、そもそも角膜の厚さが足りなければ再手術はできません。

「保証があるから大丈夫」と安易に考えず、「再手術ができる条件」も含めて確認しておきましょう。

通院費の盲点:遠方(旭川・函館など)から通う場合の交通費補助

北海道は広いです。

札幌在住の方は良いですが、旭川、函館、帯広、釧路など、道内各地から札幌へ手術を受けに来る方も多いでしょう。

その場合、手術当日だけでなく、翌日検診、1週間後検診と、何度も札幌へ通うための「交通費」がバカになりません。

大手クリニックの中には、遠方からの患者さんに対して「交通費補助制度」を設けているところがあります。

上限額や適用条件(領収書の提出など)はありますが、これを利用するかしないかで、数万円の差が出ることがあります。

また、提携ホテルの宿泊費補助がある場合もあるので、遠方の方は必ずチェックしてください。

▼【チェック用】見積もり時に確認すべき質問リスト

カウンセリングの際、以下の質問をそのままスタッフに投げかけてみてください。

  • 「表示されている価格は『税込み』ですか?」
  • 「術後の目薬代や定期検診代は、いつまで無料ですか?」
  • 「万が一、再手術が必要になった場合、追加費用(検査代含む)は完全に0円ですか?」
  • 「合併症(角膜炎など)が起きた際の治療費はどうなりますか?」
  • 「(遠方の方)交通費補助の対象になりますか?」

意外と知らない?レーシック費用を抑える「医療費控除」の裏技

「20万円も30万円も払えない…」と諦める前に、絶対に知っておいてほしい制度があります。

それが「医療費控除」です。

結論から言うと、レーシック手術は「医療費控除の対象」です。 

視機能の回復を目的とした正当な医療行為として認められているため、確定申告を行えば税金の一部が還付される可能性があります。 

ただし、実際にいくら戻ってくるかは年収や家族構成によるため、国税庁のHPなどで計算方法を確認しましょう。

これを活用すれば、確定申告をするだけで、支払った税金の一部が戻ってくる(還付される)可能性があります。

これは怪しい裏技ではなく、国民の正当な権利ですので、使わない手はありません。

レーシックは医療費控除の対象!実質2〜5万円戻ってくる計算式

医療費控除とは、1月1日から12月31日までの1年間に支払った医療費の合計が「10万円」を超えた場合、その超えた金額に応じて所得税が還付され、さらに翌年の住民税が安くなる制度です。

レーシック費用が25万円で、あなたの年収が400万円(所得税率20%と仮定)だった場合をざっくり計算してみましょう。

  • 医療費控除額 = 25万円(手術費) − 10万円 = 15万円
  • 所得税の還付金 = 15万円 × 20% = 3万円
  • 住民税の減額分 = 15万円 × 10% = 1万5千円
  • トータルの節税効果 = 約4万5千円
レーシック手術費用に対する医療費控除の還付金シミュレーション早見表。年収と手術費用に応じた概算の還付金額を一覧で表示。

つまり、実質的には20万5千円で手術を受けられたことになります。

年収が高い人ほど税率が高いため、戻ってくる金額も大きくなります。

申請に必要な書類と手続きの流れ(確定申告)

医療費控除を受けるためには、翌年の2月16日から3月15日までの間に「確定申告」をする必要があります。

会社員の方は普段、年末調整だけで済ませていると思いますが、医療費控除だけは自分で申告しなければなりません。

必要なものは以下の通りです。

  • レーシック手術の領収書(再発行できない場合が多いので、絶対に無くさないでください!)
  • その他、その年にかかった医療費の領収書(風邪薬、歯医者、通院交通費なども合算できます)
  • 源泉徴収票
  • マイナンバーカード

最近ではスマホから「e-Tax」を使って自宅で簡単に申告できるようになっています。

少しの手間で数万円が戻ってくるのですから、領収書は必ず保管しておきましょう。

民間の医療保険(手術給付金)は対象になる?

もう一つ気になるのが、生命保険や医療保険に入っている場合、「手術給付金」が出るかどうかです。

結論から言うと、2007年4月以降に加入した保険では、対象外となっていることがほとんどです。

昔の保険(2007年3月以前など)であれば、レーシックも手術給付金の対象となっている可能性があります。

もし古い保険に入り続けている方は、一度保険会社の担当者に「レーシックは給付金の対象ですか?」と問い合わせてみる価値があります。

もし対象であれば、5万円〜10万円といった給付金が受け取れるかもしれません。


【Q&A】精神科医が答える「手術への不安」と「迷い」

ここまでお金の話を中心にしてきましたが、それでもやはり「手術そのものが怖い」という不安は消えないかもしれません。

最後に、よくある不安や疑問について、医療ライターの視点と、メンタルヘルスの専門家である尾内医師の視点の両面からお答えします。

手術中に目が動いたら失敗しますか?(恐怖心への回答)

大丈夫です。最新の機械が目の動きを追いかけてくれます。

手術中、一点を見つめ続ける自信がないという方は非常に多いです。

しかし、現在のレーザー機器には「アイトラッカー(自動追尾装置)」という高性能な機能が搭載されています。

万が一、目が動いてしまっても、機械が目の動きに合わせてレーザーの照射位置を瞬時に調整してくれますし、大きく動いてしまった場合は自動的に停止します。

尾内医師のアドバイス

尾内 医師

『目を触られる』『見えている状態で手術される』ことへの本能的な恐怖は、生物として極めて正常な反応です。
恥ずかしいことではありません。
不安な場合は、事前のカウンセリングで『怖がりなので不安です』と正直にその感情を吐露することが大切です。
医師やスタッフも慣れていますので、声をかけながら手術を進めるなど、配慮をしてくれます。
不安を言葉にして共有するだけで、恐怖心は大きく和らぎますよ。

老眼になったらどうなりますか?(将来への不安)

レーシックをしても老眼は来ます。

レーシックは近視を治す手術であり、老眼(ピント調節機能の老化)を止めるものではありません。

目が良い人が40代半ばから老眼になるのと同様に、レーシックで視力が回復した人も、年齢を重ねれば老眼になり、近くが見えにくくなって老眼鏡が必要になります。

ただし、最近では「モノビジョン」といって、片目を遠く用、片目を近く用に調整することで、老眼の影響を感じにくくするレーシックの手法もあります。

40代以上の方は、医師と相談して、あえて少し近視を残すという選択肢も検討できます。

検査当日に手術を受けることは可能ですか?(1dayレーシック)

可能なクリニックもありますが、推奨しません。

一部のクリニックでは、忙しい方のために検査と手術を同日に行う「1dayレーシック」を提供しています。

しかし、瞳孔を開く目薬の影響や、検査データの精度を考えると、別日に設定する方がより安全で確実です。

また、コンタクトレンズを使用している場合、角膜の形状を元に戻すために、検査・手術の一定期間前(ソフトなら3日〜1週間、ハードなら2週間以上)からコンタクトの装用を中止しなければなりません。

準備期間が必要ですので、思い立ってすぐ当日に、というのは難しいのが現実です。

万が一失明することはありますか?

レーシック手術そのもので失明した報告例は、世界的に見てもほぼありません。

レーザーは角膜の表面部分にしか作用せず、眼球の内部や視神経には触れないため、手術そのものが原因で失明することは理論上考えにくいとされています。

ただし、感染症を放置した場合などに深刻な視力障害が残るリスクはゼロではありません。

だからこそ、価格だけでなく「衛生管理」や「アフターケア」がしっかりしたクリニックを選ぶことが、自分の目を守ることに繋がるのです。


まとめ:札幌でレーシックを受けるなら「総額」と「納得感」で選ぼう

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

札幌でのレーシック費用について、広告の裏側にある真実が見えてきたでしょうか。

要点をまとめます。

  • 広告の最安値(6〜7万円)は、限られた条件の人向け。 多くの人にとっての現実的な予算は「20〜30万円」です。
  • 安さには理由がある。 機器の世代や保証内容、感染症対策コストが価格に反映されていることを理解しましょう。
  • まずは「無料適応検査」へ。 自分の角膜の厚さや目の状態を知らなければ、正確な見積もりは出ません。まずは2社程度の検査を受け、医師との相性や見積もりを比較することから始めましょう。

決して安い買い物ではありませんし、大切な身体の一部です。

焦って決める必要はありません。

尾内医師のアドバイス

尾内 医師

視力が回復することで、コンタクトレンズの煩わしさから解放され、生活の質(QOL)やメンタルヘルスが向上する方は非常に多いです。
朝起きてすぐに時計が見える、災害時にメガネを探さなくて済むといった安心感は、大きな心の支えになります。
しかし、だからこそ焦りは禁物です。
この記事で得た知識を武器に、ご自身が心から『ここなら任せられる』と思える医師と出会えることを願っています。

最後に、あなたが納得のいくクリニック選びができるよう、チェックリストを用意しました。

カウンセリングに行く際は、ぜひこれを活用してください。

▼眼科選び 最終チェックリスト
  • [ ] 料金総額(検査代・薬代・検診代込)が予算内であることを確認したか
  • [ ] リスク・副作用・合併症について、納得できる説明を受けたか
  • [ ] 執刀医の実績(専門医資格の有無など)は明確か
  • [ ] 保証期間と、再手術が無料になる条件を確認したか
  • [ ] 感染症対策(器具の使い捨てなど)について説明があったか
  • [ ] 医師やスタッフの対応は丁寧で、質問しやすい雰囲気だったか
  • [ ] 契約を急かされず、持ち帰って検討する時間をくれたか

あなたの視界が、そしてこれからの人生が、より鮮やかで快適なものになることを心から応援しています。

参考文献・関連リンク

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