【精神科医監修】レーシックの口コミ・評判の真実!失敗しないクリニック選びと「後悔」の正体
【精神科医監修】レーシックの口コミ・評判の真実!失敗しないクリニック選びと「後悔」の正体

【精神科医監修】レーシックの口コミ・評判の真実!失敗しないクリニック選びと「後悔」の正体

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この記事の監修者
尾内 隆志 (おない たかし) Takashi Onai, M.D.
  • 資格:公益社団法人 日本精神神経学会 精神科専門医
  • 所属・役職:医療法人社団青雲会 北野台病院 理事長
  • 専門分野:臨床精神科医学一般、EDに伴う心理的側面
  • 医籍登録:医師免許取得:平成12年5月(医籍登録番号:409881)
学歴・職歴(要点を表示)
【学歴】
郁文館高等学校(平成3年4月〜平成6年3月)
聖マリアンナ医科大学 医学部医学科(平成6年4月〜平成12年3月)

【職歴】
東京大学医学部附属病院 精神神経科(平成12年4月〜平成13年5月)
針生ヶ丘病院 精神科(平成13年6月〜平成15年5月)
初石病院 精神科(平成15年6月〜平成17年5月)
手賀沼病院 精神科(平成17年6月〜平成18年12月)

理事長/院長よりご挨拶:
昭和32年の開院以来、地域の皆様に支えられ半世紀をこえる歴史を重ねてまいりました。社会や生活スタイルの変化に伴い精神医療も大きく変化しています。私たちは優しく開かれた医療をめざし、地域に根ざした活動を推進し、患者様・ご家族に安心いただけるホスピタルづくりに尽力してまいります。

たった十数分の手術で、裸眼生活を取り戻せるレーシック。 

QOL(生活の質)を劇的に変える可能性がある一方で、リスクゼロの「魔法」ではないのも事実です。

ネット上には「世界が変わった」という声と「やらなきゃよかった」という声が混在し、調べれば調べるほど、何が真実なのか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。

成功の鍵は、口コミの星の数に一喜一憂することではなく、ネガティブな評判の裏にある「医学的背景」を正しく理解することにあります。

そこで本記事では、医療ライターである私が、数多くの口コミデータと最新の知見をもとにその実態を中立的な立場から検証します。

また、精神科専門医の尾内隆志先生監修のもと、手術に対する「迷い」や「不安」とどう向き合い、後悔のない選択をするべきかについても深掘りしていきます。

この記事でわかること

  • 経験者のリアルな声:口コミ分析で判明した「生活が変わるメリット」と「術後の不具合」の真実
  • 後悔しない思考法:精神科医が教える、不安を整理し納得できる決断をするためのマインドセット
  • クリニック選びの極意:広告や安さに騙されず、「適正価格」と「信頼」を見抜く5つのチェックリスト

目次

レーシックの口コミ・評判の全体像:「世界が変わった」vs「やらなきゃよかった」

インターネット上で「レーシック」と検索すると、絶賛する声と後悔する声が極端に二分されていることに気づくでしょう。

これから手術を検討する方にとって、このギャップこそが最大の不安要素ではないでしょうか。

ここでは、数多くの口コミデータと私の取材経験から、その評価が分かれる「構造的な理由」を紐解いていきます。

【ポジティブ】「朝起きてすぐ見える」感動とQOLの変化

肯定的な口コミの多くは、視力回復による「日常のストレスからの解放(QOL向上)」に集約される傾向があります。

多くの体験者が口を揃えて語るのが、「朝起きた瞬間に時計の文字が見える」という感動体験です。 

強度近視の方であれば、それがどれほど劇的な変化か、想像に難くないのではないでしょうか。

具体的には、以下のようなシーンで劇的な変化を感じている人が多いようです。

  • 災害時の安心感:
    「地震が起きたとき、真っ先にメガネを探さなくて済むのが精神的に大きい」という声は、特に近年の防災意識の高まりとともに増えています。
  • 子育てやスポーツ:
    「夜中の授乳ですぐに対応できる」「子供にメガネを奪い取られるストレスがない」「プールや海でコンタクトを気にする必要がない」といった、アクティブな生活を取り戻せた喜びです。
  • ドライアイ(コンタクト起因)の解消:
    長年のコンタクト装用による充血や異物感から解放され、「目が呼吸できている感覚」を取り戻したという声も多数あります。

体験談:術後5年が経過したSE男性(34歳)の話

私が取材したあるシステムエンジニアの男性は、こう語っていました。

「以前はワンデーのコンタクトを使っていましたが、残業で夜遅くなると目が乾いて張り付き、頭痛がするのが悩みでした。手術を受けてからは、どんなに長時間モニターを見ても目の奥の疲れ方が違います。毎月のコンタクト代と洗浄液代、そして眼科に行く手間がなくなったことを考えると、費用対効果は抜群だったと思います」

【ネガティブ】検索でよく見る「失敗」「後遺症」の具体的内訳

一方で、「失敗した」「やらなければよかった」という口コミが存在するのも事実です。

しかし、その内容を詳細に分析すると、「失明した」といった重大な事故ではなく、見え方の「質」に関する不満が大半を占めていることがわかります。

主なネガティブ要素は以下の3点です。
  • ハロ・グレア:
    夜間に街灯や信号を見ると、光がにじんだり(ハロ)、ぎらついたり(グレア)して眩しい現象。
  • ドライアイ(術後):
    手術直後から数ヶ月続く、目の乾き。
  • 過矯正:
    視力を良くしようとしすぎて「2.0」などになり、近くを見る作業で目が疲れたり、頭痛がしたりする状態。

これらの多くは、手術そのものの失敗というよりは、事前の説明不足や、術後の経過における生理的な反応であるケースが多いのです。

なぜ評価が二分するのか?満足度を左右する「期待値」のズレ

満足している人と後悔している人の決定的な違いは、「期待値のコントロール」にあります。

「視力2.0=成功」とは限りません。

例えば、一日中パソコン作業をする事務職の人が、遠くがよく見える2.0の視力を手に入れたらどうなるでしょうか。

手元を見るために常にピント調節機能を使うことになり、深刻な眼精疲労に悩まされることになります。

逆に、プロスポーツ選手であれば2.0が必要かもしれません。

自身のライフスタイルと目標視力がマッチしていなければ、どんなに完璧な手術が行われても「見えにくい」「疲れる」という不満につながってしまうのです。

この点について、メンタルヘルスの専門家である尾内医師は次のように指摘します。

尾内医師のアドバイス

尾内 医師

医療において『100点満点の完璧な結果』を求めすぎると、わずかな不調でも『失敗された』と捉えてしまい、精神的に追い込まれてしまうことがあります。
これを『認知の歪み』と呼ぶこともありますが、大切なのは『医療には限界がある』という事実を受け入れた上で、自分にとってのメリットがリスクを上回るかどうかを冷静に判断することです。
完璧な視力を求めるのではなく、『今の不便さを解消して、より快適に生活する』ことを目標にすると、術後の満足度は高まりやすいと言えるでしょう


【徹底検証】口コミで頻出する「3大リスク」の真実と対処法

あなたが最も懸念しているのは、「手術で取り返しのつかないことになったらどうしよう」という不安ではないでしょうか。

ここでは、口コミで頻出する3つの主要なリスクについて、その医学的メカニズムと対処法、そしていつまで続くのかという目安を、包み隠さず解説します。

「ハロ・グレア」はいつまで続く?夜間運転は可能か

レーシック術後のハロ・グレア現象の見え方比較画像。左側は正常なクリアな夜景、右側は街灯や車のライトがにじんで見える様子。

「夜の運転が怖い」「対向車のライトが花火のように散る」という口コミは、レーシック検討者を躊躇させる大きな要因です。

これは、レーザーで削った角膜の範囲(光学帯)と、暗い場所で開いた瞳孔の大きさのミスマッチによって生じます。

瞳孔が光学帯よりも大きく開くと、削った部分と削っていない部分の境目から光が入り込み、乱反射を起こすのです。

対処法と経過の見通し

  • 時間の経過で改善する:
    人間の脳には「順応」という機能があり、術後3ヶ月〜半年程度で、脳がその見え方に慣れ、気にならなくなっていくことがほとんどです(ただし個人差があり、完全に消失しない場合もあります)。
  • 最新機種の選択:
    最近のレーザー機器は、光学ゾーンを広めに設定したり、カスタム照射で高次収差を抑えたりすることで、ハロ・グレアを軽減できる場合があります。
  • 夜間運転が多い人へ:
    トラックドライバーやタクシー運転手など、職業的に夜間運転が必須の方は、慎重な判断が必要です。
    適応検査の際に、必ず瞳孔径の大きさを測定し、医師と相談してください。

「ドライアイ」の悪化リスクと点眼生活の実態

レーシックの手術では、角膜の表面に「フラップ(ふた)」を作ります。

この際、角膜の知覚神経が一時的に切断されるため、脳に「目が乾いている」という信号が届きにくくなり、涙の分泌量が減少します。

これが術後ドライアイの原因です。

対処法と経過の見通し

  • 期間:
    神経が再生するまでの3ヶ月〜6ヶ月程度は、意識的に点眼薬を使用する必要があります。
  • 事前の対策:
    もともと重度のドライアイがある場合は、適応検査の段階で「シルマーテスト(涙の量を測る検査)」を行い、手術が可能かどうかを見極めることが重要です。
  • プラグ治療:
    症状がひどい場合は、涙の排出口にプラグ(栓)をして涙を溜める治療法もあります。

「視力の戻り(近視回帰)」はなぜ起きる?再手術の可能性

「数年で視力が落ちた」という口コミも見られます。

これは「近視の戻り」と呼ばれる現象です。

角膜には自己修復能力があるため、削った部分がわずかに再生しようとしたり、あるいは眼球の長さ(眼軸長)が伸びて近視が進行したりすることで発生します。

対処法と経過の見通し

  • 確率:
    近視が強い人ほど戻る確率は高くなりますが、一般的には数パーセント程度と言われています。
  • 再手術:
    角膜の厚みが十分に(安全基準を超えて)残っていれば、再手術で修正することが可能です。
  • 「永久保証」の注意点:
    多くのクリニックが再手術の保証制度を設けていますが、角膜の残厚不足など医学的理由で追加矯正が難しい場合は、保証期間内でも対象外となることがあります。
    保証内容の細則を必ず確認しましょう。

尾内医師のアドバイス

尾内 医師

術後に『目が乾く』『少し見えにくい』といった身体症状が出ると、それが引き金となって『もう治らないのではないか』という強い不安(心気症的な反応)に襲われることがあります。
自律神経が乱れ、さらに症状を強く感じてしまう悪循環に陥ることも少なくありません。
こうした事態を防ぐためにも、手術前に『一時的に不調が出る期間がある』ということを知識として持っておくこと、つまり『想定内の出来事』にしておくことが、心の安定剤になります


広告やランキングに騙されない!信頼できるクリニックの選び方 5つの基準

レーシック手術を提供するクリニックの中には、残念ながら医療機関としての倫理よりも、利益を優先する商業主義的な運営をしているところも存在します。

「ランキング1位だから」「有名人が勧めているから」という理由だけで選ぶのは危険です。

あなたが後悔しないために、プロの視点でチェックすべき「信頼できるクリニック」の5つの基準を提示します。

▼ 優良クリニック vs 商業主義クリニックの特徴比較表

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チェック項目信頼できる優良クリニック商業主義的な要注意クリニック
広告・宣伝リスクや適応条件を冷静に記載「今だけ◯万円!」「成功率99.9%」と煽る
カウンセリング医師が時間をかけて説明する無資格のカウンセラーがプランを決定する
適応検査不適応ならはっきりと断るなんとか手術させようと高いプランを勧める
料金体系全て込みの総額表示安い広告価格から、オプションで吊り上げる
感染症対策クリーンルームの規格を公開衛生管理に関する情報が不透明
アフターケア合併症への対応を明記「保証」はあるが予約が取れない等の口コミ

「感染症対策」と「執刀医の実績」をどう確認するか

2000年代後半に発生したレーシック集団感染事件は、衛生管理の不徹底が原因でした。

現在では衛生基準は厳格化されていますが、確認を怠ってはいけません。

クリニックのウェブサイトで、「ISO規格に準拠したクリーンルームを使用しているか」「使い捨ての医療器具を徹底しているかといった記載を確認してください。

また、執刀医が「日本眼科学会認定の眼科専門医」であることは最低条件です。

アルバイトの医師ではなく、そのクリニックに常駐し、責任を持って経過を見てくれる医師かどうかも重要なチェックポイントです。

「適応検査」が流れ作業になっていないか?(カウンセラー vs 医師)

私が最も重視してほしいのが、このポイントです。

一部のクリニックでは、医師による診察はほんの数分で終わり、手術プランの説明や契約のほとんどを、医療資格を持たないカウンセラーが行うケースがあります。

カウンセラーには営業ノルマが課されている場合もあり、医学的には必要のない高額なオプションを勧められるリスクがあります。

「私の目の角膜厚や形状に対して、なぜこの術式がベストなのか?」

この質問に対し、医師自身の言葉で、論理的に説明してくれるクリニックを選んでください。

料金体系の透明性:「安売りクーポン」と「追加料金」の罠

「両眼で〇〇万円〜」といった激安広告につられて検査に行くと、「あなたの目の状態だと、この安いプランでは危険です。こちらの上位プラン(30万円)なら安全です」と言われることがあります。

これは「おとり広告」に近い手法です。

もちろん、目の状態によって適切な術式が変わるのは事実ですが、最初から高額プランへ誘導することがマニュアル化されているクリニックには注意が必要です。

見積もりを見る際は、以下の項目が含まれているかを確認し、「トータルコスト」で比較しましょう。

  • 手術費用
  • 術前・術後の検査費用
  • 術後の点眼薬代(1年分など)
  • 万が一の合併症治療費
  • 再手術の保証費用

尾内医師のアドバイス

尾内 医師

医師と患者の信頼関係は、治療の結果を左右するほど重要です。
これを『ラポール(信頼関係)』と呼びますが、十分な説明(インフォームド・コンセント)がないまま、不安を抱えて手術を受けることは避けてください。
『先生が忙しそうで質問できなかった』『言われるがままに契約してしまった』というのは、後悔の元です。
納得できるまで質問し、それに誠実に答えてくれる医師に出会えるまで、セカンドオピニオンを求める労力を惜しまないでください


種類が多すぎて選べない!値段の違いと「自分に合う術式」の選び方

レーシックには様々な術式があり、名称もクリニックによって異なりますが、大きく分けると「スタンダードなレーシック」「高機能なレーシック」「ICL(眼内コンタクトレンズ)」の3つに分類できます。

それぞれの特徴と費用相場、そして「誰に向いているか」を解説します。

スタンダードな「レーシック」と上位版「アイデザイン」等の違い

現在主流のレーシックは、フェムトセカンドレーザーでフラップを作り、エキシマレーザーで角膜を削る「オールレーザーレーシック」です。

  • スタンダードプラン(相場:15万〜25万円):
    近視や乱視を矯正する基本的な手術。
    角膜の形状が標準的な人に向いています。
  • 高機能プラン(相場:25万〜40万円):
    「アイデザイン」や「アマリス」といった名称で呼ばれます。
    個々人の角膜の細かな歪み(高次収差)まで解析して照射するため、ハロ・グレアの軽減や、よりクリアな見え方が期待できます。

選び方の視点

夜間運転をする人や、見え方の質にこだわりたい人は、10万円程度の差額を払ってでも高機能プランを選ぶ価値は十分にあります。

一方で、日中の活動がメインであれば、スタンダードプランでも十分な満足度が得られるケースが多いです。

強度近視や角膜が薄い人向けの「ICL(眼内コンタクトレンズ)」という選択肢

レーシックとICLの手術方法の違いを示す目の断面図比較イラスト。左側は角膜を削るレーシック、右側は眼内レンズを挿入するICLの構造を解説。

近年、レーシックに代わって注目されているのがICLです。

角膜を削らず、眼の中に小さなレンズを埋め込む手術です。

メリット:

角膜を削らないため、見え方の質が高い。
万が一の場合はレンズを取り出して元の状態に戻せる(可逆性がある)。
最強度近視や角膜が薄い人でも手術可能。

デメリット:

費用が高い(相場:45万〜80万円)。
眼内手術であるため、ごく稀に感染症や白内障のリスクがある。

「角膜を削るのがどうしても怖い」という方や、「将来的に取り外せる安心感」を重視する方には、ICLが有力な選択肢となります。

医療費控除と生命保険給付金で実質負担額を下げるテクニック

レーシックやICLは自由診療(保険適用外)ですが、「医療費控除」の対象にはなります。

確定申告を行うことで、所得税や住民税の一部が還付・減額されます。

年収にもよりますが、実質的に数万円〜10万円程度負担が軽くなる場合があります。

また、ご自身が加入している民間の生命保険(医療保険)で、「手術給付金」の対象になるかどうかを確認してください。

加入時期や契約内容(約款)によりますが、2007年以前に加入した古い保険契約ではレーシックが給付対象となっているケースがあります(最近の保険では対象外のことが多いです)。

▼ 一目でわかる!「値段」と「リスク」のバランス比較表

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術式費用相場 (両眼)見え方の質リスク向いている人
スタンダードレーシック15〜25万円普通ハロ・グレア出やすい予算重視、標準的な近視
高機能レーシック25〜40万円高いハロ・グレア軽減見え方の質重視、夜間運転あり
ICL (眼内レンズ)45〜80万円非常に高い眼内炎 (極稀)強度近視、角膜が薄い、可逆性重視

手術当日から術後までのリアルな流れと「痛み」への備え

未知の体験に対する恐怖は、具体的な流れを知ることで軽減できます。

手術当日は実際にどのようなスケジュールで進むのでしょうか。 

クリニックで説明される一般的な流れに加え、経験者が口を揃える「痛み」や「見え方」の変化について、時系列で詳しく解説します。

【前日〜当日】コンタクト制限と手術中の「見え方・感覚」

手術を受けるためには、事前に一定期間(ソフトレンズなら3日〜1週間程度)、コンタクトレンズの装用を中止し、角膜を本来の形状に戻しておく必要があります。

手術当日の流れ
  1. 来院・最終検査:体調確認と最終的な視力チェック。
  2. 点眼麻酔:目薬タイプの麻酔を数回点眼します。注射などはしません。
  3. 手術室へ:ドラマで見るような手術室に入り、ベッドに横になります。
  4. 開瞼器(かいけんき):まばたきができないように、器具でまぶたを固定します。少し圧迫感がありますが、痛みはありません。

手術中の感覚

「目が開いたまま器具が迫ってくるのが怖い」と思うかもしれませんが、実際には目の前がぼやけているため、器具の細部は見えません。

「緑色の光をじっと見ていてください」と言われ、その光を見つめている間にレーザーが照射されます。

照射時間は数十秒。「ジジジ」という音と、少し焦げたような匂い(角膜のタンパク質が蒸発する匂い)がしますが、痛みは全くありませんでした。

アイトラッカーという追尾装置が動いているため、万が一視線が動いてもレーザーが自動追随または停止しますので、安心してください。

【術後〜翌日】麻酔が切れた後の「痛み」と翌朝の感動

手術直後は、まだ麻酔が効いているため痛みはありませんが、視界全体が白く霞んでいます(水の中にいるような感覚)。

帰宅後の痛み(※個人差があります)

手術から1〜2時間後、麻酔が切れてくると痛みが始まることがあります。

よく例えられるのが、「玉ねぎのみじん切りを目に近づけられたような、ツーンとするしみる痛み」です。 

涙が止まらず、目を開けていられない状態になる人も珍しくありません。

ただ、この痛みはずっと続くわけではなく、処方された痛み止めの点眼薬を使えば和らぐことがほとんどです。 

当日は無理にスマホやテレビを見ようとせず、目を閉じてラジオなどを聴きながら、早めに就寝してしまうのがベストな過ごし方です。

翌朝の劇的変化

翌朝、目が覚めて恐る恐る目を開けた瞬間、天井の模様がくっきりと見える衝撃。 

多くの体験者が、この瞬間を「生涯忘れられない」と語ります。

前夜の痛みが嘘のように消え、窓の外にある看板の文字まではっきりと読めるようになります。 

まさに「世界が変わった」と実感するのは、この瞬間だと言えるでしょう。

手術当日のタイムライン(一般的な経過例)

レーシック手術当日の痛みの推移を示すタイムラインとグラフ。手術直後の痛みなしから、麻酔が切れる夕方にピークを迎え、翌朝には痛みが消失する様子を図解。
  • 14:00 手術終了 痛みはなし。視界全体が白い霧の中にいるように霞む。保護メガネを着用して帰路へ。
  • 16:00 帰宅(麻酔切れ) 麻酔が切れ始め、玉ねぎがしみるような痛みが出現。涙が止まらなくなることが多い。(痛みレベル目安:7/10)。すぐに処方された痛み止め点眼を使用。
  • 19:00 就寝 目を開けているのが辛いため、スマホやテレビは厳禁。ラジオやオーディオブックを聴きながら、早めに就寝する。
  • 翌朝 07:00 起床 昨夜の痛みが嘘のように消失(痛みレベル目安:0/10)。視界がクリアになり、翌日検診で視力回復を確認(例:両眼1.5)。

【長期経過】老眼(40代以降)になったらどうする?

「レーシックをすると老眼が早まる」という噂がありますが、医学的には誤りです。

レーシックをしてもしなくても、加齢に伴う水晶体の硬化(老眼)は誰にでも訪れます。

ただし、近視の人はもともと「近くにピントが合っている目」なので、メガネを外せば近くが見えます。

レーシックで遠くが見える目(正視)にすると、この「メガネを外せば見える」というメリットがなくなるため、結果として「老眼の自覚症状」が早く出るように感じるのです。

40代以上で手術を受ける場合は、あえて片目を遠く用、もう片目を近く用に調整する「モノビジョン法」などの対策もありますので、医師とよく相談してください。


精神科医・医療ライターが回答!レーシックの「気になる」FAQ

最後に、よくある質問に対して、医学的な事実と、迷える患者さんに寄り添う視点から回答します。

手術中に目を動かしてしまったら失敗しますか?

失敗しません。最新機器が動きを補正します。

近年のレーザー機器には高性能な「アイトラッカー(眼球追尾装置)」が搭載されています。

手術中に目が動いても、レーザーがその動きに合わせて正確に追尾しますし、大きく動きすぎた場合は自動的に照射が停止する安全機構が働きます。

医師の指示通り、ぼんやりと光を見つめていれば大丈夫です。

将来、白内障や緑内障の手術は受けられますか?

受けられます。ただし、申告が必要です。

レーシックを受けても、将来的に白内障や緑内障の手術を受けることは可能です。

ただし、白内障手術の際に眼内レンズの度数を計算する計算式が、レーシックをしていない人とは異なります。

そのため、レーシックを受けたクリニックで「術前の目のデータ」をもらっておき、大切に保管しておくことを強く推奨します。

これがあれば、将来どの眼科に行ってもスムーズに適切な手術が受けられます。

結局、レーシックは「やってよかった」と言えますか?

統計的には「イエス」が多いですが、正解はあなたの中にしかありません。

多くの体験者が「やってよかった」と口を揃えるのは、コンタクトレンズの管理や災害時の不安から解放されるメリットが、術後の不具合を上回ったからです。

しかし、これはあくまで結果論に過ぎません。 重要なのは、「コンタクトレンズを使い続けるリスク(感染症、生涯コスト、災害時の不便)」と、「手術を受けるリスク(ハロ・グレア、ドライアイ、稀な合併症)」を天秤にかけることです。

どちらのリスクの方が、自分の人生にとって「マシ」か。 

この究極の二択に対し、納得して選んだ答えこそが、あなたにとっての正解になります。

最後に、尾内医師からのメッセージをお伝えします。

尾内医師のアドバイス

尾内 医師

もし、ここまで調べても不安が拭えず、迷いが晴れないのであれば、『今はやらない』という決断もまた、立派な正解です。
手術は逃げません。
心の状態が不安定なまま手術を受けると、術後の小さな違和感を強く感じやすく、結果として満足度が下がることがあります。
自分の心と体が『よし、やってみよう』と一致したタイミングこそが、あなたにとっての適齢期なのです


まとめ:まずは「自分の目の現在地」を知ることから始めよう

レーシックの口コミには、成功者の感動と、後悔する人の嘆きが混在しています。

しかし、ここまで読んだあなたなら、その背景にある理由と、リスクを回避するための知識を持っているはずです。

ネット上の情報だけでこれ以上悩み続けても、答えは出ません。

なぜなら、あなたの角膜の厚さや形状、そして手術に適応しているかどうかは、検査をしてみないと誰にもわからないからです。

まずは、信頼できるクリニックの「無料適応検査」を受けてみてください。

これはいきなり手術の契約をしに行くのではありません。

 「そもそも自分の目は手術ができるのか」「もし受けるならどんなリスクがあるのか」という事実を確認しに行くだけで十分なのです。

そこで医師の専門的な説明を聞き、リスクの話や見積もりを一度家に持ち帰って、改めて冷静に検討してみてください。 

その場ですぐに決断する必要はありません。

まずは「知ること」から始めるのが、後悔しない選択への第一歩です。

レーシック・クリニック選び 最終チェックリスト

最後に、カウンセリングに行く前にこのリストを確認してください。

  • [ ] メリットだけでなく、ハロ・グレアなどのリスクについて十分な説明があったか?
  • [ ] 費用は「追加料金なしの総額」で提示されたか?
  • [ ] 執刀医は「眼科専門医」の資格を持っているか?
  • [ ] 感染症対策(クリーンルーム等)についての情報開示があるか?
  • [ ] 「手術をしない」という選択肢も含めて、親身に相談に乗ってくれたか?

あなたの視界がクリアになり、不安のない快適な毎日が訪れることを心から願っています。


参考文献

目次